日本のプロサッカー選手が東欧で人種差別被害に遭った

日本のプロサッカー選手が東欧で人種差別被害に遭いあえなく帰国したというニュースを見ました。

んー、不憫だなーと思いつつ、海外で仕事をするっていうことは常にこういうリスクがあるってことですよね。ナショナリズムが活発じゃない国を選ぶっていうのも大事なのかなと思ったり。

あと、もう一つ最近気付いたのですが、サッカーファンはナショナリストと被ることが多く、サッカー場で乱闘している人々を見ると、もろスキンヘッド集団だったりします。だから、サッカーっていう職業だとどうしても、(なるべく日本人が避けたい)ナショナリストとかネオナチの集まる場所に出入りしないといけない宿命なのかなと思います。

特に東欧、旧ソあたりは最近過激なナショナリズムが活発になってきているということです。中でも裕福な方と思われるロシアでも、サンクトペテルブルクのチームのファンが「黒人と同性愛者をチームに入れるな」などと声明を出したのも記憶に新しいです。

東欧×サッカーファンという特殊な事例の話なので、これで、東欧や、スロバキアは人種差別が酷いというバイアスがかからなければいいと思います。

それにしても、世界でプレーするサッカー選手って有名どころも無名の人も含めてこんなにたくさん居るんですね。驚きました。

報道

女子柔道の監督が体罰を行っていたとのことで。

てっきり、今回学校で起きた体罰自殺事件に関連して、告発が行われたものと思いながらニュースを眺めていましたが、実際に体罰が行われたのは昨年9月、11月に一度始末書が出された。その後、告発文書が昨年12月に届き、今月19日に改めて処分された。

結構、長い間揉めていたできごとなんですね。

何で今更、高校の事件のついでみたいに報道され始めたのでしょうか。日本のメディアは、何か事件がおきるとそれに関連した事件をせっせと報道しはじめるが、少し経つとぴったり報道しなくなってしまう傾向があるように思います。

SNS遊びも、市街の平安が確保されていてこそだ


結構、東京にいた際にはSNSで遊んでました。Four Squareでチェックインもしていたし、Twitterでジオタグつけて現在地を表明したり。でも、そういうのもいわゆる平和ボケの一種なのかな、などと外地では思います。

途上国に住んでいたり、特に旅行者などは多額の現金やキャッシュカードを持ち歩いているのが普通なので、ただでさえ狙われているのに、わざわざ現在地をインターネッツに掲載することは馬鹿な行為になるでしょう。

たとえばアジア人がスキンヘッドに狙い撃ちにされるモスクワみたいな場所で、Four Squareでチェックインとか、ジオタグで現在地を共有とか、するでしょうか?

普通の感覚なら使わないし、使うとしても細心の注意を払いますね。チェックインするとしてもその場を去ったあとでひっそりするとか。ホテルの場所は絶対に明かさないとか。

現在地共有系のサービスは多くありますが、ああいうのも身の安全が確保されてこそ、街の治安が保たれていてこそなんだろうと思います。

退化している日本人

日本人の歯並びが悪いのは割りと世界でも知られた話のようで、日本人を揶揄したイラストなどだと、でこぼこの歯や出っ歯が特徴として描かれています。

どうして歯並びが悪くなるのかというと、上あごと下あごに充分なスペースが無いからで、私自身などはどうみても24本分のスペースしか無いところに、28本が生えています。

サルから人に進化する過程で食生活の変化が起き、強固なアゴが不要になったのでしょう。これは機能の退化なのでしょうね。

さらに、中にはもともと親知らずが生えず、28本の歯しかない人もいるそうです。

ついでに言うと、日本人は目も悪い。体格も小さい。島で、外敵から身を守る必要が無いと、人間の体はどんどん退化してゆくのかな、と想像しています。

超高齢化社会、人口減少というのも、必然的に起きているのかも知れませんね。資源も国土も無い、食料自給率も低い日本に、一億人以上が生活するのは、無理があるような気がするのです。

特に人口が常に過密な東京は、なんとなく人に自殺を催させる場所だと思うのですが、それも、社会的な要因だけでなく、増えすぎた人口の抑制が自然に起きているのだと考えることがあります。

ロシア、「同性愛プロパガンダ禁止法」

http://www.abc.net.au/news/2013-01-26/russia-backs-law-banning-homosexual-propaganda/4485354

オージーのニュースの報道で、ロシアではこういう報道はされていないところではありますが、ロシアの「同性愛プロパガンダ禁止法」がロシア連邦の下院で提出されたとのニュースです。

ちなみに、「同性愛プロパガンダ禁止法」は、18歳未満の人が含まれる公衆の場所で同性愛を公表することを禁止、同性愛を話題にすることを禁止するなどです。ようは、ゲイパレード等を禁止するもので、行為自体が禁止ということではなさそうです。

今、サンクトペテルブルクというロシアの旧首都の条例として成立していますが、これがロシア連邦全体の法令になるかどうかというところです。

下院で提案されたということなので、これから上院の可決と大統領のサインを得られるとロシアの法令ということになります。

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最近の、いわゆるジーマ・ヤコブレフ法にしても、この同性愛プロパガンダ法にしても、ロシアはなかなか強引ですね。せっかく資源バブルで存在感を増してきたのに、こういう人権に反する、世界の流れに逆行することをしてるとお里が知れちゃう感じ。

正直、私はサンクトの同条例に関しては別にいいじゃん、的な寛容さで接していたのですが、ロシア全土となるとちょっと、温厚な私でも許しがたいかな、と思ったりします。

今まで日本人に起こり得なかったようなことは、これから起きてゆく。

今回、アルジェリアで犠牲となった日本人のうちひとりが、44歳の派遣社員だったというのが妙にリアルで、印象的でした。

先入観かもしれないけど、日本企業って、何かの危険があるといけないし金もかかるから、海外に派遣社員を派遣することって少ないんじゃないかと思うのです。たいてい海外に派遣されるのはプロパー社員の役目で。

でも、派遣社員を海外に派遣してたんですねぇ。それだけカジュアルに日本人が外で働く社会になってるのですね。

プロパーであれ派遣社員であれ、そのときの恐怖や絶望を想像すると胸が痛み、涙が出ます。こういうことは有ってはならないことだとも思います。

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ところで、日本人が政治的な事件に巻き込まれて死傷者が出た。だから、海外に人を送るのはやめようと思う企業とか、日本で安全に暮らそうっていう個人は多いでしょうか。

今までの日本はそうでしたよね。わざわざ日本を出る人って酔狂な人で、安全でご飯もおいしい日本で稼げるなら日本で働くことを選んでた。

でもこれからはどうでしょう。悲惨な事件が起きたからといって海外へ流出する日本人の人材は減るのかな?

今、国際線も安いし情報は即座に地球の裏側まで飛んでいくし、昔よりいろんな国がVISAなどの観点でもオープンになってきたし、国境がどんどんなくなっているのですよね。そうして、例えば需要の無い島から需要のある大陸へ人が流れてゆくのはもう止められないのだと思います。

したがって、こうした日本人が海外で事件に巻き込まれることは今後どんどん増えてゆくと予想しているのです。邦人保護なんて言葉が死語になるくらいの勢いで。

日本人よりもっと前から海外に出ている華人などだと、こうした事件はもっと頻繁に起こっています。

私自身海外で暮らす日本人として、従来の日本人ではあり得ないようなことがどんどん起こる覚悟を決めています。

知識と体験は似ているが違う

バックパッキングいいですよね。

18歳の頃、中国の飯店のドミトリーでの話。「おいしい女の人」と言った中国人に、中国系アメリカ人のバックパッカーが「英語圏では、そんなこと絶対言ってはいけないんだよ」と顔を真っ赤にしながら注意していたのを思い出した。

いまだに英語って詳しくないので、どういうニュアンスがある言葉なのかよく知らないし、そのアメリカ人はすごくまじめそうな人だったので、本当はそんなに問題じゃないのかも知れないけど。

だからいまだにShe looks really tasty.とかは言わないようにしています。

そんな風に旅先で出会ったいろんな人のいろんな意見て面白くて、バニラエッセンスみたいに少量ずついろんな国のいろんな逸話が自分の中に残っているなぁ。

まだ外貨兌換券があったころの中国って、建前上は外国人と現地人がみだりに触れ合ってはいけないことになっていて、外国人は外国人用のホテルに泊まることを求められていました。

でも実際はそんなに細かく管理できるわけもなくて(地方にもよるが)結構内緒で中国人用の格安ドミトリー(一泊15元とか)に泊めてもらうことがあった。そこでも、中国人に色々と日本に対する印象とか教えてもらった。

それが20年前くらいの話だけど、今はインターネットで「海外の反応」とか流行っていて、別に海外に行って同室にならなくても色々と生の意見を見られるようになってる。面白いので暇なときによく読んでます。

でもやっぱり情報として頭に入ってくるのと、体験として五感で理解するのってだいぶ違うから、冒頭の「おいしそうな女」を20年経っても忘れられない一方で、今日読んだ海外の反応を20年後も覚えているかといわれたらあまり自信ないかも。