知識と体験は似ているが違う

バックパッキングいいですよね。

18歳の頃、中国の飯店のドミトリーでの話。「おいしい女の人」と言った中国人に、中国系アメリカ人のバックパッカーが「英語圏では、そんなこと絶対言ってはいけないんだよ」と顔を真っ赤にしながら注意していたのを思い出した。

いまだに英語って詳しくないので、どういうニュアンスがある言葉なのかよく知らないし、そのアメリカ人はすごくまじめそうな人だったので、本当はそんなに問題じゃないのかも知れないけど。

だからいまだにShe looks really tasty.とかは言わないようにしています。

そんな風に旅先で出会ったいろんな人のいろんな意見て面白くて、バニラエッセンスみたいに少量ずついろんな国のいろんな逸話が自分の中に残っているなぁ。

まだ外貨兌換券があったころの中国って、建前上は外国人と現地人がみだりに触れ合ってはいけないことになっていて、外国人は外国人用のホテルに泊まることを求められていました。

でも実際はそんなに細かく管理できるわけもなくて(地方にもよるが)結構内緒で中国人用の格安ドミトリー(一泊15元とか)に泊めてもらうことがあった。そこでも、中国人に色々と日本に対する印象とか教えてもらった。

それが20年前くらいの話だけど、今はインターネットで「海外の反応」とか流行っていて、別に海外に行って同室にならなくても色々と生の意見を見られるようになってる。面白いので暇なときによく読んでます。

でもやっぱり情報として頭に入ってくるのと、体験として五感で理解するのってだいぶ違うから、冒頭の「おいしそうな女」を20年経っても忘れられない一方で、今日読んだ海外の反応を20年後も覚えているかといわれたらあまり自信ないかも。