日本の自殺率が下がったそうだ

日本の自殺率が下がったそうだ。

なんだか、遠い異国の変なニュースを聞いているような、どうも他人ごとのような気持ちでそのニュースを聞いた。実際遠い異国にいるのだが、自分自身、つい二年前まではワーキングプアー状態で、名前の通った会社ではあるけど働けど働けど貯金が減って、誰かへのあてつけに派手に自殺でもしようかと、よく考えていたので、他人事ではない。

なんでだろう〜、と理由を考えていたけれど、単に人口がそれだけ減少したので割合は変わっていないのか、それとももう絶望的な気分も底をついて開き直ってきたのかわかりません。

今の若者は就職活動で失敗したらもう人生の終わりとか、会社から一度ドロップアウトしたらもう更正の手段は無いなどと、日本独特の同調圧力なんぞ鼻で笑ってやり過ごしていて、オルタナティブな手段を選ぶ人が多いなどとニュースで読んだりします。

一昔前までは新卒で入った会社からドロップアウトするなんて、茨の道だったんだけれど、いい加減そういうマッチョな考えも飽きられて、死ぬくらいなら寄生して依存して気楽にやっていけばいいじゃなーい、というお気楽主義がマジョリティーになってきたのかしら、なんて希望的観測を持っています。

私は、終身雇用にまつわる強迫観念にも疲れてしまって、精神を病むくらいだったらもうぜんぶ捨てちゃってどっかで野たれ死んでもいいからこれからは好きな場所で好きなことしよ!と決心したので、そういう人がだんだん増えてきたから、自殺率が下がった、って考えるとちょっと気が楽。