どうして女性と男性ゲイの相性が良いのか

女性と男性ゲイは相性が良いといいます。

その理由はなんでしょうか。

ゲイは男性でありながら男性に挿入される人々だから?
それとも、男性でありながら女性の心を好む人だから?

いずれも、男性ゲイ本位な身勝手な意見すぎて、少し違うと思います。

キーワードは父親です。

私は、父親に恨まれて育ちました。昭和の男らしくマッチョな価値観をもつ父は、内股で歩く小学生の私を罵りました。「おまえは、オカマ野郎だ」と、実の父に言われた少年でした。

一方、女性はどうでしょう。昭和の価値観を持った頑固な父親にとって、聡明な娘というのは目の上のたんこぶでしょう。女の癖に、自分より聡明な娘を憎む父親は多いです。

女というのは、ある種のマッチョな男たちからすると、決して賢くなってはいけない、自分より聡明ではいけない存在のようです。

でも、私達は女に生まれることや、男性同性愛者として生まれることを選んだのでしょうか?

女の癖に聡明な娘を恨み、男の癖に男の沽券を無くした息子を恨む父親がいます。女性とゲイは共通の敵、敵と呼ぶには近すぎる男=父親と言う存在をシェアした関係なのかと思います。

だから、心の中でもよりデリケートな、普段は隠しているレイヤーで共鳴してしまう、それが女性とゲイのリレーションシップの現実なのではないかと、私は思います。

女性との良い関係を続けていくことができればいいと思いますが、可能であれば女性が「女の癖に」と言われるようなことのない世界を、私は望んでいます。