人間は不公平

人間って本当に不公平。私は何度だってそう思う。

美しく生まれてくる人もいれば、醜く生まれてくる人もいるし、黒い髪で生まれてくる人もいれば金色の人もいる。女に生まれるか男に生まれるか選べない。なにより、貧しい国に生まれれば、這い上がるためにはすっごい努力をして「国で一番」にならないと外国にさえ行けないんです。この、どこに生まれるっていうのは最大の不公平だと思う。私は幸い日本人に生まれて、当たりのうちなんだけど、もしも生まれる場所を選べるなら石油王の一人息子とか、そっちのほうがいい。割礼は痛いけど。

日本の若者が外国に行くには、航空券さえ買って飛行機のってしまえばいいんです。航空券だって安いからお小遣いで海外行けます。自分で稼ぎたいなら二週間バイトすれば海外行ける。しかも日本人は、ビザ免除の国が多い。事前にビザを申請したりしなくていいんです。

もしも、途上国に生まれたらどうでしょう。まずどこに行くにもビザが下りないです。どこの国も貧国の人間にビザを出したくないからです。つぎ、飛行機のチケットが買えません。何年働いても飛行機のチケットを買えない。その前に仕事がない。どうですかこういう不公平。

じゃあどうすればいいかと言うと、勉強です。途上国に生まれた人が外国に行くには、同世代の中で一番勉強して国で一番のレベルになって、先進国の奨学金プログラムに合格するか、国費留学生になる。だから、日本で出会う途上国の大学生などは、桁違いに優秀な人が多いです。

もっとも、ここに書いたのはごく一般論で、途上国にはコネとか色々な裏口があるものなんですが、圧倒的に不公平であることは確かです。

最近日本で流行しているフィリピン英会話は、この不公平をたくみに利用したシステムです。フィリピンの賃金は安いから、日本人から安い授業料をとっても、教師の賃金が足りるんです。だから、逆はあり得ない。いくらスカイプを使っても、フィリピン人に日本語を教えることはできません。

この不公平を改善することはなかなかできません。それは個人の努力の域を超えていて、私が一人で不公平よくないよね、と言っても、何も変えることができません。

ただ、非力ながら還元することはできます。具体的には、途上国支援のNGOで働いてみるとか、JICAのボランティアに参加して無給で2年なり3年なりの労働力になるとか、リタイア後に途上国に暮らして生活費としてそっちに還元するとか。何かスペシャリティを子供に教えてあげるとか・・・色々あるよね。

何も出来ないとはいえ、知ってることと知らないことにはおおおおおおきな隔たりがあります。日本人は簡単に海外に出ることができるので、簡単にその隔たりを知ることができます。

たとえばこういう、銃の乱射事件が起きたりしますが、
http://en.wikipedia.org/wiki/Sandy_Hook_Elementary_School_shooting

これらも、なんらかの隔たり・不公平に腹を立てて起きるものだと思っています。大人になったのに自由になれない。ほかの男達が人生を謳歌しているのに自分はさえない。子供の頃は楽しかった。子供が羨ましい。そんな小さなことで、自分の命を掛ける?

なお、セクシャリティっていうのも不公平の一種で、別に好んでゲイに生まれたものじゃないよね。でも、そんなのはあまりにも小さな、あたりまえにありうる不公平なので、アルゲイにはなんの問題でもありません。

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